2016年5月10日火曜日

[MT4インジケータ]フラクタルバンドを販売開始しました。アルゴリズム紹介

MT4の標準にフラクタルというインジケータがあります。これは5本の頂点位置を算出するものです。考え方としては単純ですが、反発位置ということで、そこに抵抗があると判断してトレンドラインや抵抗線支持線を描画するのに使用されています。

これをフィルタなどを利用して精度を高めたうえで、何かしらのルールでバンドを描けないか?と考えたのが第一のスタートでした。

■EURUSD1H フラクタルバンド


まず、フラクタルですが、MT4標準のフラクタルを使ってみると描画される矢印が多すぎます。どれを採用すればよいのかさっぱりわかりません。
そこで、算出方法の変更とフィルタを追加してみました。算出方法の変更について図にて解説します。

■MT4標準のフラクタル描画位置


■カスタム版フラクタル描画位置

■フィルタ
また、フラクタルを描画する際、二つのフィルタを搭載しています。
1.Tick値によるフィルタ
デフォルトの設定では次のようになっています。過去48本のTick値平均に対して、Fractals対象のバーが50%以上のTick数を保持していること。

2.ATFによるフィルタ
頂点位置から、以降2本の高値安値のレンジが、100期間ATR未満の場合は無視します。
ATRは2本の足における高値安値の幅ですので3本分と比較すると十分これを超えてくるはずです。


■バンドの描画
上記のフィルタ付きフラクタルから、さらに価格帯バンドを表示しています。
デフォルトの設定では、次のようになっています。上限バンドの例を示します。

過去10個の上矢印を価格順にソートします。高い値から9個目と8個目の値を採用します。最高値は異常値として無視しています。
9個目と8個目の値が近すぎる場合は、7個目の値を採用します。

フラクタルは価格の反発位置を抽出します。反発位置というのは、そこの価格で何かしらの抵抗を
受けたということになります。その抵抗位置をバンドとして描画しました。


■フラクタルバンド設定

・このPips以下の差分は・・・・
 バンドを描画する際の値が近すぎると判断するPips数です。また、この値を大きくするとバンド幅が広がります。

・trueの場合Close値を対象とする。
 trueのフラクタルの計算をClose値にて行います。falseの場合は高値安値から計算します。

・Tick値平均期間
 Tick値フィルタにおけるTick値を平均する期間です。

・Tick値とTick値を比較する際に・・・・
 Tick値と比較する場合に、Tick値平均に欠けるレートです。本値を0にするとTick値フィルタが無効化します。

・ATRフィルタにおけるATR期間
 ATRフィルタ比較元となるATR期間です。

・ATRフィルタ倍率
 ATRと比較する際に、ATR側に欠ける倍率です。
 本値を0にすると、ATRフィルタが無効化します。

・計算対象矢印数
 バンドを計算する際に、ソート対象となる矢印数です。

・上矢印タイプ/下矢印タイプ
 フラクタルを描画する際の矢印タイプです。特に変更は不要です。


最初はブログネタにと思ったのですが、結構手間がかかったのと、Gewinn7に組み込んでみたらPFの改善が見られたため、効果ありそうということで980円にて販売いたします。認証は入っていません。値上げの予定も特にありませんが、要望等が発生してアップデートがかかる場合には値上げを検討いたします。

頂点位置からレンジ帯を表示する
フラクタルバンド


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