ということで、TEMAから観測されるトレンド方向と強度をわかりやすく表現した傾き量累計インジケータを作成しました。
前回は、累計量と突っ込み判断で、バックテストによる検証を行ってみました。おさらいとして、過去記事の内容を振り返ってみたいと思います。
■TEMA傾き量累計インジケータ
TEMA傾き量累計インジケータは、その名の通り、TEMAの前回足と今回足の差を累計していったインジケータです。
傾き方向が逆転すると0リセットされます。
累計値の大きさがトレンドの強さを示します。大きく変化するか長い時間変化するかで累計量がたまっていく形です。
前回、EURUSD1Hにおいて、傾き量がリセットされたタイミング(TEMAの方向が変化した)で、過去2日間を探査して、下記条件でトレードした場合のバックテストを検証してみました。
・1時間足チャートで判断しています。
・15分毎に足の形成途中でも条件を満たせばをポジションを持ちます。
・過去2日間で、下げ方向、上げ方向の最大値が大きい方のみにポジションをとります。
・変化率分散バンドによる突っ込み判断で、すでに高値・安値(1σを超えた値)に位置する場合はポジションを取らない。(※これは、単にすでに十分動きすぎた後にポジションを取らない事を目的としていますので、突っ込みを判定しているだけですので、移動平均かい離率やRSI等の短期的な突っ込み判定ができれば代用可能かと思います。)
・100pips利益が超えたら100pips位置にストップを移動するトレイリングと、利益が40pips超えたら損益トントン位置にストップを移動するロジックが入っています。
・0.1ロット 1ポジション両建てなしです。
■TEMA傾き量によるトレードバックテスト考察
通貨ペア | EURUSD (Euro vs US Dollar) | ||||
期間 | 15分足(M15) 2007.01.02 08:00 - 2015.12.31 00:00 (2007.01.01 - 2015.12.31) | ||||
モデル | コントロールポイント(おおまかな方法。結果はあまり信頼性はない) | ||||
テストバー数 | 223183 | モデルティック数 | 7618960 | モデリング品質 | n/a |
不整合チャートエラー | 0 | ||||
初期証拠金 | 10000.00 | スプレッド | 15 | ||
純益 | 3644.37 | 総利益 | 54655.28 | 総損失 | -51010.91 |
プロフィットファクタ | 1.07 | 期待利得 | 2.07 | ||
絶対ドローダウン | 771.15 | 最大ドローダウン | 2998.62 (21.33%) | 相対ドローダウン | 21.33% (2998.62) |
総取引数 | 1764 | 売りポジション(勝率%) | 898 (61.25%) | 買いポジション(勝率%) | 866 (66.40%) |
勝率(%) | 1125 (63.78%) | 負率 (%) | 639 (36.22%) | ||
最大 | 勝トレード | 400.17 | 敗トレード | -103.20 | |
平均 | 勝トレード | 48.58 | 敗トレード | -79.83 | |
最大 | 連勝(金額) | 12 (688.73) | 連敗(金額) | 10 (-682.29) | |
最大 | 連勝(トレード数) | 944.28 (8) | 連敗(トレード数) | -682.29 (10) | |
平均 | 連勝 | 3 | 連敗 |
TEMA傾き累積のみを使った機械的な取引でも+です。単一インジケータによる取引の基礎としては十分優秀なことがわかります。
さて、閾値を使ってある程度細かい振幅は無視してしまう制御を行ったのですが、これを逆手にとって、閾値でリセットされた場合とリセットされなかった場合で、追撃売り買いする戦略などはどうでしょう?
少し時間がかかるかもしれませんが、検証して記事にアップ予定です。
TEMAの傾き量インジケータの無料ダウンロードはこちらから
TEMAの傾き量でトレンドフォロー
「MT4でFXを勝ち抜く研究をするブログ」で公開している無料インジケータは、こちらの一覧から。
インジケータ一覧
Twitterもよろしくお願いします。
https://twitter.com/mt4program
ブログランキングにご協力よろしくお願いします。m(._.)m
にほんブログ村 |
お約束ですが、本ブログは、投資に対する利益を約束する物ではありません。最終的には自己責任によるご判断よろしくお願いいたします。