マルチタイムフレームを計算する際、確定値を表示させるため、各値をシフトして表示するとします。
そうすると、長い足になるほどシフトによるずれの影響が大きくなっていってしまいます。
判断が遅いと、参入した時には時すでに遅しといったことが発生してしまいます。
そこで、なるべく早く上位時間足の確定値を算出するために、表示しているチャートの最新確定値をもとに各足の値を求める方式を採用しました。
考え方としては次の通りです。
たとえば、現在1時間足を表示していたとします。
現在時刻が15:30だったとすると、チャートには15:00という形で形成途中の足が表示されています。
この際、1時間足の計算を確定足である14:00(14:00~15:00の確定足)を基準に4時間毎の値で4時間足を計算します。
この場合、形成された4時間足TEMA移動平均は15:00までの価格データを含んだ確定値となります。
通常の4時間足では、15:30時点での確定足は8:00の足となります。8:00の足には8:00~12:00までのデータを含んだ確定値です。
通常の4時間足と比較して最大3時間早く4時間足が更新される計算となります。
各時間足の基準位置が次々と変わるため、漸進的マルチタイムフレームと名付けました。
■漸進的タイムフレームTEMA平均足(上)と1シフトマルチタイムフレームTEMA平均足(下)
黄色い枠の部分のW1(週足)変化位置を見ていただければ、漸進的タイムフレームのほうが1シフトマルチタイムフレームより早く変化していることがわかるかと思います。
あれこれ難しい風に書いてしまいましたが、ざっくりというと
「上位の時間足の確定値をなるべく早く表示するTEMA平均足」
ということになります。
副次的効果として、4時間足チャートまでは日足のMT4のGMT補正値に影響されない結果が描画されます。
※計算速度の向上のため、月足・週足では日足データをもとに生成します。
月や週でのGMT補正分は誤差として無視しています。
平均足はひげの有り無しで強度が異なるため、判別がつくように両ひげが出ている場合は、薄い色で表現しています。
今後別途EAやスクリプトで検証した結果もアップしていく予定です。
なお、このインジケータはかなり計算が重いインジケータとなります。チャートのバー数を10000以下にしてご利用ください。
TEMA平均足をアップデートして、漸進的マルチタイムフレームTEMA平均足もセットで販売させていただきます。
また、現在値から見てある程度のヒストリデータが必要となります。
ヒストリデータの更新方法は明日の記事でアップ予定です。
設定可能なパラメータは次の通りです。
基本的にはパラメータは修正不要です。
■指数係数 変更不要です。
Alfa = 0.1;
■平均足OPEN TEMA対象価格 ※
MaPrice = TEMA_PRICE_WEIGHTED;
■平均足Close 対象価格 ※
HeikinPrice = TEMA_PRICE_WEIGHTED;
■平均足 上げ平均足色
UpUpcolor = C'0,0,255';
■平均足 両ひげ 上げ平均足色
UpDualColor = C'128,128,255';
■平均足 両ひげ 下げ平均足色
DownDualColor = C'255,128,128';
■平均足 下ひげ 下げ平均足色
DownDownColor = C'255,0,0';
■最小表示タイムフレーム
MinTimeframe = PERIOD_M5;
■最大表示タイムフレーム
MaxTimeframe = PERIOD_W1;
※MaPriceおよびHeikinPriceは次の値を設定可能です。
//終値
TEMA_PRICE_CLOSE,
//始値
TEMA_PRICE_OPEN,
//高値
TEMA_PRICE_HIGH,
//安値
TEMA_PRICE_LOW,
//(高値+安値)/2
TEMA_PRICE_MEDIAN,
//(高値+安値+終値)/3
TEMA_PRICE_TYPICAL,
//(高値+安値+終値+終値)/4
TEMA_PRICE_WEIGHTED,
//(高値+安値+終値+始値)/4
TEMA_PRICE_OHLC,
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