2016年3月12日土曜日

[雑記]アルファ碁 勝ち越す

あまり相場には関係ないのですが、エンジニアとして、やっぱり一つぐらいは記事にしておきたい出来事がありました。

Google Deepmind challenge match
https://deepmind.com/alpha-go.html

Googleが開発した深層学習(ディープラーニング)手法を駆使した囲碁ソフトがトッププロ(イ・セドル棋士)人間に勝ち越すという事件です。
イ・セドル棋士は2015年まで、世界最強といわれ、現在でも4位に位置する囲碁界の第一人者です。

これがどれほどの事件かというと、完全に情報が公開されていたゲームにて、いままで囲碁だけはコンピュータがプロに勝てるようになるまでには、2020年代だろうといわれてきました。囲碁の盤面数が10の160乗と膨大であり、評価関数をくみ上げるのにも莫大な計算が必要で、ハードウェア的進化とソフトウェア的進化が追いついていないと見られていました。

モンテカルロ法といわれるランダム手順によるアルゴリズムの登場でアマ棋士には十分勝てるレベルにはなっていましたが、それ以上はたどり着けない領域となっていました。

Googleは、さらにそこから、ディープラーニングと呼ばれる評価関数の自動作成技術と自己学習を活用することで、囲碁に挑む事になりました。

3/8の対戦前までは、ソフトの勝利を予想する声は、本当の一部だけでだいたいの人はプロの勝ちと見ていましたが、実際はソフトの3連勝となり全5戦中3勝で勝ち越しが決まりました。

思えば、事前に欧州王者に勝利したという情報と棋譜が出ていましたが、プロの評価は、まだアマチュアレベルであるという評価でした。
しかし今回3戦終了した時点で、実際にソフトが勝ち越し、この見方が間違っていた事がはっきりとしてきました。つまり人間には見えていなかった手がコンピュータには見えていて、人間がコンピュータを評価できていなかったということです。

今回の囲碁の勝ち越しによって、完全情報ゲームと呼ばれる、すべてのプレイヤーに同時に情報が公開されていて、なおかつ運が絡まない物については、コンピュータがより正解に近い答えを出せる事がはっきりしました。
きっと解析系の分野は飛躍的に発展する事になりそうです。

次はいよいよ不完全情報ゲームに挑む事になっていくだろうと思います。

不完全情報ゲームには、当然相場の世界も含まれます。未来ではFXや株といった物は、人間同士の取引が価格を決めるのではなく、コンピュータが経済状況などもすべて考慮した価値を固定的に決定するといった世界がくるかもしれませんね・・。

3/13追記
いやー。とはいっても、さすがに今日は勝ち負け関係なしにミスの手が多いですね。素人の私でもわかるようなだめな手を連発しました。お、そして今コンピュータ投了しましたね。改良点がはっきりと見えるよい試合でした。そしてやっぱり人間の勝利に結構感動しました。しっかりと詰める必要がある局面ではディープラーニングでは判断できない難しい所なのかな?
にしても、中盤での右中央での逃げ出しが素人目にも不可解すぎる・・・・・^^;;;

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